8/17(火)世界一美しいぼくの村

園長より|2021年08月17日 09時06分

『世界一美しいぼくの村』これはアフガニスタンにあるパグマンという村のことです。

昨日、アフガン政権崩壊のニュースを聞いて一番に思い出した、忘れられないお話です。

これは小学校国語の教科書4年生(東京書籍)の教材としても取り上げられている物語です。

※堺市では光村図書を採用しているため、この教材は今使っている国語には掲載されていません。

『せかいいち うつくしい ぼくの村』

小林豊/作・絵 〈ポプラ社〉

スモモやサクランボがたわわに実る自然豊かな美しい村パグマン。

主人公のヤモが住むアフガニスタンの村の風景から始まります。

美しい色合いの絵にうっとりです。

教科書でも大きな挿絵を見ることができますが、やっぱり絵本にはかないません。

さて、まだ幼いヤモですが、戦争に行ってしまったお兄さんの代わり、初めて父と一緒に家でとれた果物を街に売りに出かけます。

街の様子、バザールの様子が活き活きと描かれています。

無事初めてのお手伝いが終わり、果物を売ったお金で、真っ白な子羊を一頭買います。

幸せな時間が二人に流れます。

戦争に行った兄さんはきっと春になれば帰ってくる!

そう信じて、春を待つヤモ。

ところが・・・

 

最後のページの一文が、すべての音を消し去ります。

小さな子どもたちには少し難しいお話ですが、ぜひ読んで聞かせていただきたい一冊です。

感じるしかない結末。

何を感じたか、伝えられる子どもであってほしいと思っています。

同じ作家の絵本です。

続けて読まれるといいですよ。いかがでしょう。