2/3(月)立春大吉!
今日は、二十四節気の初めの節気「立春(りっしゅん)」です。確かに今日は少し暖かな朝、春の気配を感じることができましたが、どうやらこの後は、この冬最大の寒波到来の情報。♪ 春は名のみの~ ♪のようです。
立春の早朝、禅寺では厄除けのため門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があるそうです。
この四文字は縦書きにすると左右対称になるため、裏から見ても同じ文字になります。もし、鬼が入ってきてもまだ家の中に入っていないと勘違いして出ていくと言われ、一年間災難に合わないようにとのおまじないになるのだそうです。我が家の玄関にも「立春大吉」の紙札を置いています。おまじない効果、ありますように・・・
ばら組で見つけた素敵な鬼の親子です。
1/29(水)今日は🐉春節(しゅんせつ)
春節とは、中国や中華圏の旧暦の正月のことです。
日本の正月は「元日」と呼ばれる新暦の1月1日から「松の内」と呼ばれる7日までですが、中華圏では、旧暦の元日にあたる今日から正月を盛大に祝う習慣があるそうです。
旧暦は月の満ち欠けを基準にしたカレンダーなので、新月の日が1日となります。というわけで、春節の日は、毎年必ず新月となります。
新月は月の満ち欠けの始まりの日、次の日に糸のような細い月が見え始めます。月の光のない今夜は星が美しく見えそうです。
当たりまえと思っていた行事も、国や地域によって異なります。これから広い世界で生きていく子どもたちには、いろいろなことを知っておいてほしいと思っています。ニュースなどの画像を通してお家でも話題にしてみてください。
今日は水曜日、お弁当の日です。いつもとちょっと違う準備に、なんだかソワソワ。「きょうは、しゃけのおにぎり~」「チーズ巻き、すきやねん」「いちご!!」と、それぞれ違った中身を教えてくれるうれしそうな笑顔が保育室に広がっていました。
「外でたべたい~」という声も聞こえてきましたが、今日は思いのほか寒く、みんな保育室でいただきました。ちょっと残念?!
また、あったかい日には、外に机を出して食べましょうね。
1/28(火)鷽(うそ)替え神事
1月25日は初天神の日。各地の菅原道真公をまつる神社(天満宮や天神)で「鷽替え神事」が行われます。
以前、道明寺天満で、「替えましょ!」と唱えながら近くにいる人と紙袋に入った木製のうそ鳥を交換しました。うそ鳥を取り換えることで凶事を「嘘(うそ)」にして幸運に変えるんだそうです。
道明寺で私がいただいたうそ鳥は、中指ほどの大きさでした。いろんなものがあったのかもしれませんが・・・
木製の小さなうそ鳥は身代わり災難除けのお守りになります。ちょっと面白お祭りですよね。
東区の萩原天神で行われる梅花祭でもうそ鳥が授与されるそうです。梅花祭は2月25日からなので、これからです。近いので行ってみたくなりますね。
1/22(水)手紙・はがきの文化📨
1月20日年賀状の当選番号発表がありました。当選番号あるかしらとワクワクしながら調べたのですが、あっという間に終了!今年は幼稚園に届く年賀状が随分少なくなったなあと改めて感じました。
自宅で受け取った年賀状にも「年賀状じまい」の挨拶が書かれているものも多くみられました。すこし、寂しく感じました。
新聞によると、元日に配達された年賀郵便物は、昨年より34パーセントも減少したとのことでした。63円から85円の値上がりが、かなりのダメージを与えたのでしょうね。
小学校では国語科や書写の教科書で「お礼の手紙」や「はがきの書き方」などを学ぶ教材が取り入れられ、文化として「書くこと」への継承が意識されていました。誰かを思い描きながら文章を考えたり、限られた文字数で伝えることを考えるよい機会になっていました。これからもなくしたくない文化の一つです。
手紙やはがきをもらってうれしくなる経験が、なくなってしまうのかもしれないと思うととても残念です。子どもたちの中には、手紙やはがきをもらったことがないという子もいるそうです。郵便番号や住所も意識することが減ってくのかもしれません。
そういえば、国語科の教科書にメールの書き方が登場していました。それはそれで必要なのでしょうが、ちょっと考えてしまいました。
1/21(火)再読の楽しみ📚
何かで話題になったらしく、有吉佐和子の「青い壺」という作品が本屋さんの店先で山積みになっていました。
〈有吉佐和子/作 文春文庫〉
ふと「ん、家にあるぞ」と再度読み直すことにしました。本を読んでいるときは、その世界にどっぷりつかっているのですが、読み終わると、思いのほかすっかり内容を忘れてしまうこともしばしばです。
「青い壺」は、一つの壺がいろいろな人の手にわたりながら、それぞれの生活が描かれていたことは覚えているくらいでした。
再読すると、一度目は気づかなかった関係が、急に鮮やかに見えたり、心にとめていなかった時間の流れに驚かされたりしました。
再読、なかなかいいものです。
幼いころは繰り返し同じ絵本を読んだり、国語の学習などでも同じ教材を何時間もかけて読んだりしていましたよね。
時間を超えて改めて向き合う、いいことかもしれません。お試しあれ・・・
1/20(月)大寒!?
昨夜の雨のおかげか、朝から少し暖かな日となりました。今日は、二十四節気「大寒(だいかん)」の日です。
1月5日の小寒も暖かだった記憶がほんのり。季節が少し変わり始めているのでしょうか?それはそれで由々しき事態かもしれません。
季節をとらえる豊かな日本語、わからなくても聞いたことがあるな、ぐらいは感じてほしいなあと思っています。
大寒が終わると、次は「立春(りっしゅん)」。二十四節気の新たな一年が始まります。
今年は、閏年(うるどし)と同じように、4年に一度の調整があるため、2月3日が「立春」となります。というわけで、その一日前、2月2日が「節分」となります。
「節分」は季節を分けるという意味の雑節で、本来は各季節の始まりである立春・立夏・立秋・立冬の前日それぞれを指すもので、そのうち立春の前日だけが残ったのだそうです。
というわけで、大美野幼稚園の今年の節分「豆まき遊び」は1月31日(金)に行います。少し早めに春を迎える準備を整えたいと思います。
幼稚園で作った鬼の面は、2月2日(土)にご活用くださいませ。
1/16(木)小正月で正月事じまい
昨日、1月15日(水)は小正月でした。
園では玄関のしめ飾りや、保育室の「あけましておめでとう」飾りなど、正月飾りを取り外しました。
正月飾りや一年間守ってくれたお守り、書初めなどを焼くどんど焼きをすることで煙に乗って年神様がお帰りになるという行事が残っているところもあるようです。堺市では西区の家原寺や堺区の方違神社などで今も行われているようです。
無病息災で過ごせるように高く上がる煙に願いを込める文化、いいものですよね。
〈年中組の体操の時間、全速力で走ります〉
〈年少組とりす組のなかよしクラス、一緒に遊ぶほほえましい姿です〉
元気なおおみのっ子は、今のところお休みも少なく順調なスタートを切っています。2月の劇遊びのつどいに向けた練習も始まりました。各学年集大成の3学期、楽しみもひときわ大きくなりますね。
引き続き、力いっぱい頑張るおおみのっ子を温かく見守ってください。
1/15(水)命の砦
夏川草介「命の砦」(小学館)は、コロナ第一波の医療現場が描かれた小説です。2020年2月、私はまだ登美丘西小学校勤務。3月から、休校措置が取られたあの頃の話です。随分時間が過ぎたように思いますが、5年前の出来事です。
どうしていいのか、いったい何が起こっているのか、今後学校での対応はどうすればいいのか、わからないことばかりの一か月を過ごしました。
そのころ、医療現場では「命がけの闘い」があったこと、計り知れぬ不安の中で精神的に追い詰められた状況があったこと、フィクションではあるというものの嘘はないと描かれている世界に、愕然としながら読み進めました。
今では、インフルエンザと同じように検査をし、投薬措置で対応していることを思えば、驚きしかありません。もちろん重症化するリスクがなくなっているわけではありませんが・・・時間とともに大変だった ことの記憶が薄れることにも自分自身驚きでした。
この物語で描かれている景色をこれからも忘れてはいけない気がしました。「天気が悪い日には、笑顔でいるものだよ」「もし喜びを探しに行くなら、まず十分に喜ぶことである」あとがきには
〈夏川草介/作 小学館文庫〉
蛇足になりますが、夏川草介さんとは「神様のカルテ」が、出会いでした。豊かな言葉が透き通るように伝わってくるお気に入りの作家です。
1/14(火)朝の満月🌕と星
朝5時45分、玄関が西を向いている我が家は、扉のガラスがキラキラと輝いていました。🌕の明かりです。西の空低くに見事な満月、左上にはひときわ明るい星一つ。火星のようです。
キリッと冷えた冬の朝、心の中まで突き刺さるような月明かりでした。
今から30年前、平成7年(1995年)1月17日5時46分、ちょうど今朝月を見た時間と同じころ、阪神淡路大震災が起こりました。その頃は小学校6年生の担任でした。出勤途中の道は渋滞、なかなか学校に到着できず、連絡も取れず、ヤキモキしたことを今も覚えています。
職場に到着したのは10時を過ぎていたと思います。その後、すぐに集団下校措置。4階の教室は余震の度に不安な揺れを感じました。あの頃12歳だった子どもたちは今、42歳。驚くほどの年月が過ぎました。
体験した私たちは、子どもたちにこの記憶を伝えていかなければならないと思っています。幼稚園では1月17日(金)に地震対応避難訓練を実施します。経験のない教職員も学びながら伝えていきます。各ご家庭でもニュース情報等を活用し、話題にしていただければと思っています。
神戸市中央区の東遊園地で開催される「阪神・淡路大震災1.17のつどい」の文字は「よりそう」だそうです。他者に寄り添える温かな心、育てていきたいものですね。