8/11(火)ないた赤おに《本の紹介》

園長より|2020年08月11日 12時34分

『ないた赤おに

浜田廣介・作 いもとようこ・絵 《金の星社》

とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。赤鬼はずっと人間と仲良くなりたいと思っていました。

そこで、「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」という立て札を書き、家の前に立てました。

けれども、誰一人やってきませんでした。

それをかわいそうに思った友だちの青鬼は、自分が悪者になることで赤鬼が人と仲良くなれるようにと考えました。

作戦は成功するのですが、青鬼はそれきり赤鬼の前に姿を見せることはありませんでした。

残されたのは、「いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」という青鬼からの置手紙でした。

赤鬼は黙ってそれを何度も何度も読み、涙を流しました。

※子どもたちにぜひ、読んで聞かせてやってほしい一冊です。

心に残ったことや思ったことを伝え合ってみませんか。