「みのるほど こうべをたれる いなほかな」と読みます。
この言葉には「立派な人ほど、謙虚な姿勢である」という意味があります。
夏、若い緑色の稲はまっすぐ天に向かってすくすくと成長します。秋、ちょうど今頃の季節になると実をつけた稲穂が成長し、少しずつ垂れ下がってきます。よく育った実ほど重く、まるで頭(こうべ)を垂れるかのような姿になります。
夏の暑さ、強い風、降り続く雨、さまざまな日を乗り越え実り始めた稲は、立派な稲に成長し豊かな実をつけるのです。まるで人の一生のようですね。そう、人のあり方としてめざしたい姿です。
9月、今はまだ実りはじめ。
ようやく頭(こうべ)を垂れ始めたくらいですね。