10/19(火)気嵐(けあらし)

園長より|2021年10月19日 10時42分

昨日、気象情報の映像で宮城県気仙沼の「気嵐」が紹介されていました。

突然陸地に入り込んだ寒気が、川から海に移動し、海水面の水蒸気を冷やして霧に変える現象だそうです。

極端な気温差が生む「気嵐」。太陽の光を浴びた海面から立ち上る霧はとても幻想的な映像でした。

毎日見ている朝ドラ「おかえりモネ」でも取り上げられていた風景。ちょっと感動しながら見てしまいました。

宮城県気仙沼と言えば、10年前の東日本大震災に見舞われた地。

様々な葛藤を心に生きる人たちの姿は、心をぎゅっと締め付けるものがあります。「人の痛みは、その人にしか絶対にわからない」それは、至極、当たり前のことですが、そばにいるととてもつらいものです。

その思いにこたえるある医師の言葉に、とても救われました。

「わたしにはわからない。この事実はかえることはできない。けれどわたしは心から、あなたのことを分かりたいと思っている。」

そんな人がそばにいてくれることって、本当に素敵なことです。

日が昇り、気嵐が晴れるようにそれぞれの心も静かに澄んでいくそんな日が待ち遠しくなります。