11/20(金)「愛」の変化
園長より|2020年11月20日 09時20分
昨日、朝日新聞朝刊に掲載されていた三省堂「新明解国語辞典」の宣伝が、気になりました。中学生の頃初めて出会い、その後、改訂される度に購入していた国語辞典です。この赤、お気に入りなのです。
言葉の意味は、時代を経て様々に変化しています。その中の「愛」に着目してみました。
1 第3版(1981年2月発行)
・愛情、そのものに尽くすことこそ生きがいと考え、自分をその中に没入させる心。
2 第5版(1997年11月発行)
・個人の立場や利害にとらわれず広く身のまわりのものすべての存在価値を認め、最大限に尊重していきたいと願う、人間本来の暖かな心情
3 第8班(2020年11月発行)
・個人の立場や利害にとらわれず、広く身のまわりのものすべての存在価値を認め、最大限に尊重していきたいと願う、人間に本来備わっているととらえられる心情
3版では、没入と言う言葉で、シンプルに表現されていた「愛」。時代を経ると複雑に変化しています。さらに、5版から8版では、暖かが削られています。辞書を読むって、面白いものです。