3/5(金)迷惑かけたっていいじゃない!
園長より|2021年03月05日 10時41分
暮らしの手帳10号柴田愛子さんの記事にあった言葉です。
「迷惑をかけ合える関係をどれだけ作っていけるかが、生きやすさにつながっていくと思うのです。みんな人にはいいところばかり見せているけれど、大変な時に支え合える相手がいることが、いちばん大事なのよ」
重い言葉です。指導者は時に「人に迷惑をかけない」を重視するあまり、多くの子どもたちに「我慢」を強いていることがあります。そのため、自分の気持ちを表現する力が育たなくなっているのなら、少し考えなければなりません。
「私はこう思う」「どうすればいい」「助けて」と言い合えるそのことが、人がかかわるということではないでしょうか。みんな一人で生きているわけではありません。迷惑をかけ合って、それをも受け止め合って暮らしたいものですね。
少し前になりますが、気持ちのコントロールがうまくできず困っている子に、そっと寄り添い、見守る温かで穏やかな子どもの姿を見つけました。ちょうどいい距離を置いて静かに見守る。落ち着くまでそっと待つ。声にはしないけれど「大丈夫、まってるよ」の言葉が届くようでした。子どもだけれど、対応は大人!いえ、大人より立派。
こんな付き合い方、いったいいつ身に付けるのでしょうか。きっと、「困った」がたくさんある生活の中で獲得するのではないでしょうか。「迷惑をかけ合える仲間」大切ですね。
あおむしさんは、いつかチョウに変身します。