7/4(木)広重いいね~🗻

園長より|2024年07月04日 10時00分

広重と聞いて浮かぶ苗字は「安藤」「歌川」あなたはどちらですか?

最近「広重ぶるう」〈梶よう子 著/新潮社〉を読んでから、すっかり広重ファンになってしまいました。浮世絵師ですが、その生き方に興味をもってしまいました。ただいま私のブームです。

〈新潮社 単行本表紙〉

ところで初めの問いですが、昔々の事ですが私は「安藤広重」と学んだ記憶が強くあります。小?中?高校では懐かしの山川出版歴史の教科書には、安藤(歌川)の表記だったような気がします。

広重は安藤家に生まれたので、「安藤広重」呼ばれることもあったそうですが、絵師として「安藤広重」を名乗ったことは一度もなかったそうです。そのため、歌川派の絵師として「歌川広重」が適切だということで、現在は「歌川広重」が一般的な呼び名になっているとのことでした。

いやあ、歴史は変わります。社会科歴史の指導もしていたのですが、どちらで教えていたのか、ちょっと記憶が定かではありません。ごめんなさい。

何はともあれ、貧乏暮らしの広重が、舶来の高価な顔料「ベロ藍」と出会って描いた日本の風景、一世を風靡したその生き様、是非お読みください。お薦めの一冊です。

〈新潮文庫の表紙〉

追伸:あべほのハルカス美術館で間もなく「広重-摺の極―」が開催されます。「ベロ藍」確認してみませんか?