しぼんだ浮き輪をもってじっとどこかを見つめる子猫。名前はえびお。お話は、おじいちゃんからの誕生日プレゼントから始まります。
〈蜂飼耳/作 牧野千穂/絵 ブロンズ新社〉
おじいちゃんから送られてきたのは、「うきわ」。手紙には「次の満月の夜を楽しみにしておいてください」と書かれていました。
心待ちにしていた満月の夜、不思議な出来事が起こります。
子どもも大人も、幻想的な世界に引き込まれ、とっても優しい心持になります。
誰も知らないおじいちゃんとの秘密の散歩。大きくなっても忘れない大切な出来事になります。
優しいイラスト、静かな世界感がお気に入りの佐々木先生おすすめの一冊です。