9/30(水)人生に必要な知恵は・・
園長より|2020年09月30日 12時39分
今から30年近く前に出版された本ですが、最近ふと目に留まって再読をしています。
2度目の一年生を担当し、入門期の指導に戸惑っていたころにベストセラーになっていた本です。インパクトのある題名に手を伸ばしたことを覚えています。
ロバート・フルガム著「人生に必要な知恵は、すべて幼稚園の砂場で学んだ」という本です。
人間どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、私は全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。と、フルガムは言います。
彼が砂場で学んだことは、
・なんでもみんなで分け合うこと
・ずるをしないこと
・人をぶたないこと
・使ったものはかならずもとのところに戻すこと
・ちらかしたら自分で後片付けをすること
・人のものに手を出さないこと
・誰かを傷つけたら、ごめんなさいと、言うこと
・食事の前には手を洗うこと
・トイレに行ったらちゃんと水を流すこと
・毎日、少し勉強し少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと
・不思議だな、と思う気持ちを大切にすること
他にもいくつか書かれていますが、しみじみなるほどと今も思います。確かに生きることの基本は、幼いころにちゃんと教わるのです。改めて、幼稚園で大切にしなければならないこと、考えなければと思っています。
砂場には、たくさんの学びが埋まっていそうですね。
最近、改訂版「新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園で学んだ」が出版されたそうです。