お知らせ

8/12(水)『うんちしたのはだれよ!』《本の紹介》

園長より|2020年08月12日 09時49分

『うんちしたのはだれよ!』 偕成社

文:ヴェルナー・ホルツヴァルト、訳:関口裕昭

絵:ヴォルフ・エールブルッフ

「もう おひさまは のぼったかな」

もぐらくんが地面から顔を出した瞬間、その事件は起こったのです。もぐらくんの頭の上に降ってきたのは……うんち! (それは茶色でふっくらとしていて、もぐらくんの頭にちょうどいいサイズで!?)

「なんて ひどいことを!」

怒ったもぐらくんは犯人捜しに乗り出します。

「ねえ きみ、ぼくの あたまに うんちおとさなかった?」

 

ハトやウマ、ウサギにヤギ、次々に聞いてまわるのですが…

気が付けば大人も子どももすっかり「うんち」のとりこ!? 

ところでこんな悪さをした犯人、一体誰だったのでしょう。

※なぜか子どもたちは「うんち」が大好き。

「うんち」って聞くだけで大盛り上がり!

小学校でも「うんこドリル」が大ブーム、学習意欲を喚起するそうです。

不思議ですが事実だそうで・・・

大切な自分から出た宝ものへの愛着?

うんちの後の快感が、忘れられないから?

大人が「そんな言葉、言っちゃだめ!」と注意するから?

ともあれ、ドイツ生まれの大人気絵本です。

どこでも、子どもたちの大好きは同じなんですね。

8/12(水)ペルセウス座流星群、見てみませんか?

園長より|2020年08月12日 09時45分

真夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が、11日夜から14日未明にかけて見ごろとなるそうです。

大阪の天気は上々。ピークの12日夜は、下弦の月あかりはあるものの、暗い場所なら1時間に最大30個ほどの流れ星を見ることもできるそうです。見てみたいですね!

国立天文台によると、流星群が活発になるのは午後9時頃から翌朝の日の出前とのこと。

流れ星に願いを届けてみませんか?子どもたちには少々遅い時間ですが、夏休みならではの貴重な体験、ご検討くださいませ。

★放射点を中心に、まさしく放射状に飛ぶそうです。

 

8/11(火)ないた赤おに《本の紹介》

園長より|2020年08月11日 12時34分

『ないた赤おに

浜田廣介・作 いもとようこ・絵 《金の星社》

とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。赤鬼はずっと人間と仲良くなりたいと思っていました。

そこで、「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」という立て札を書き、家の前に立てました。

けれども、誰一人やってきませんでした。

それをかわいそうに思った友だちの青鬼は、自分が悪者になることで赤鬼が人と仲良くなれるようにと考えました。

作戦は成功するのですが、青鬼はそれきり赤鬼の前に姿を見せることはありませんでした。

残されたのは、「いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」という青鬼からの置手紙でした。

赤鬼は黙ってそれを何度も何度も読み、涙を流しました。

※子どもたちにぜひ、読んで聞かせてやってほしい一冊です。

心に残ったことや思ったことを伝え合ってみませんか。

8/11(火)『こだまでしょうか』

園長より|2020年08月11日 12時30分

『こだまでしょうか』   金子みすゞ

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう

「ばか」っていうと 「ばか」っていう

「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう

そうして、あとで さみしくなって、
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう

こだまでしょうか、 いいえ、誰でも

 

※木霊(こだま・木魂・谺)は、木に宿る精霊のことです。山や谷に音が反射して遅れて聞こえる現象は山彦(やまびこ)といわれ、木霊のしわざだといわれています。

よいことも悪いことも、投げ掛けられた言葉や思いに反応するものです。他者の思いに寄り添って「こだま」する自分で在れたらいいなあと思っています。

8月10日・山の日に、ふと思い出した温かなみすゞさんの詩です。

今年はどこにも行けませんが・・・いつか

昔行った夏の立山室堂・みくりが池に行きたいなあと思っています。

8/7(金)きつねのおきゃくさま《本の紹介》

園長より|2020年08月07日 09時53分

『きつねのおきゃくさま』 サンリード

あまんきみこ・作 二俣英五郎・絵

むかしむかし、腹ペコのきつねがいました。

すると、やせたひよこが歩いてきます。

すぐさま食べようと思ったけれど、

やせているから太らせてから食べようと思い直します。

いい住み家がないかと聞いてきたひよこ。

きつねは「しめしめ」と思い自分の家に連れて帰ります。

するとひよこが「きつねおにいちゃんって、やさしいねえ」

というので、きつねは少し「ぼうっ」となりました。

こうして、ひよこはやさしいきつねの家にあひるとうさぎもつれてきます。

太らせて、食べてしまおうと思っていたきつね。

そんな時、おおかみがやってきました。

さて、きつねは・・・

※物語では嫌われ者役が多いきつねですが、このお話は、ちょっと違います。

涙があふれる結末を親子で味わってみませんか?

 

8/7(金)立秋《二十四節気》

園長より|2020年08月07日 09時52分

今日8月7日は,二十四節気の立秋です。

この日から立冬の前日までが秋となります。

とはいえ今は、暑さの盛り!

まさにおなじみのフレーズ「暦の上では秋ですが・・・」ということになりますね。

立秋過ぎたら『残暑』

暑中見舞いが、残暑見舞いに変わります。

今年は夏休みが8月スタートとなったため、なんとなく、暑中見舞いを出しぞびれてしまっています。

子どもたちにも紹介した葉書の文化。大切にしたいものです。

コスモスは、もう少し後かな?

8/6(木)やさいのおなか《本の紹介》

園長より|2020年08月06日 10時01分

『やさいのおなか』 きうちかつ 作・絵 福音館書店

これ なあに・・・がひたすら続く、大人気の絵本です。

知ってるようで知らないやさいのおなか。

ン?これ、どこかでみたような・・・

何度読んでも、楽しくて。ぜひ子どもと一緒に味わってみてください。

本当に一押し絵本です。(一押したくさんあってごめんなさい!)

「これ なあに」そのあとは、真っ黒な影が登場します。

答えは、次のページにカラーで・・・

ねっ、いいでしょう。

 

8/6(木)『音』 まどみちお

園長より|2020年08月06日 10時01分

『音』 まどみちお  

ピアノの音 ポロン さくらんぼ ひとつ

たいこの音 どどん 大波 ひとつ

カスタネット けけ おこうこ ひときれ

らっぱの音 ぺぽー アンパン ひとつ

トライアングル つーん かみの毛 一本

すずの音 ちりん マメの花 ひとつ

もくぎょの音 ぽこん たんこぶ ひとつ

うそっこうた たらりー にじの橋 ひとつ

※音と擬音、大阪弁の得意分野です。

たくさんの言葉をもっていると、

考える力は高まるといわれています。

周りの様子を、自分なりに表現する素敵ですよね。

遊び気分で、この続きを作ると楽しいですよ。

夏の挑戦!家族の「音」作ってみませんか?

「てんぷらぴりぴり」大日本図書

まどさんは、2014年104歳で亡くなられました。

童謡「ぞうさん」「ふしぎなポケット」

「一年生になったら」の作詞でも有名です。

 

8/5(水)とんでもない《本の紹介》

園長より|2020年08月05日 09時04分

『とんでもない』 鈴木のりたけ 作・絵 アリス館

ぼくは どこにでもいる ふつうのこ

ぼくにしか できないこと 

ぼくにしかない すごいところ

そんなの ひとつもみつからない

さいは いいなあ

よろいのような りっぱなかわが かっこいい

あーあうらやましい

・・・でも本当にそうなのでしょうか。

・・・みんな 悩みはあるものですよ。

とっても素敵なお話です。

「おまけ」のクイズに大盛り上がり間違いなし。

おすすめです!

8/5(水)祝婚歌

園長より|2020年08月05日 08時48分

 時々ふと思い出す詩があります。

声に出して読むと涙が溢れます。

 

『祝婚歌』  吉野 弘

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい

完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで 疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には 色目を使わず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと 胸が熱くなる そんな日があってもいい

そして なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても 二人にはわかるのであってほしい

※毎日、次々と花を咲かせるハイビスカスです。

まもなく、立秋。時は確実に過ぎていきます。