お知らせ

4/22(木)幸福な日

園長より|2021年04月22日 11時57分

「一番、幸福な日というのは、素晴らしいことや、驚くようなこと、胸の沸き立つような出来事がおこる日ではなくて、真珠が一つずつ、そっと糸からすべり落ちるように、単純な、小さな喜びを次々にもってくる一日一日のことだと思うわ」

これはモンゴメリ作「赤毛のアン」シリーズ「アンの愛情」に出てくるアンのつぶやきです。翻訳者は、村岡花子さん。豊かな日本語を駆使して、カナダの豊かな生活を描いてくれています。

毎週言っていた本屋さんに行けなくなった今、懐かしい昔読んでいた本を再読中です。中には、なるほど・・と、今だから気付く言葉に出会うことがあります。

小さな喜びが続くそんな静かな日、本当に幸福な日とはそういうことなんだと改めて思います。

4/21(水)たんぽぽのちえ

園長より|2021年04月21日 13時07分

この季節、たんぽぽを見つけると思い出すのが「たんぽぽのちえ」です。光村図書出版・小学校国語二年生にある説明文教材です。時を表す言葉にそって、時間の順序を抑えながら読み進めます。題名にある「ちえ」という言葉に着目し、内容をとらえます。

「春になると たんぽぽの 黄色いきれいな花が咲きます。」

「二、三日たつと、・・」「やがて、・・」「このころになると、・・」

「このようにたんぽぽは、いろいろな ちえをはたらかせています。そうして、あちらこちらに種をちらして、あたらしいなかまをふやしていくのです。」

このような文を読みながら、たんぽぽのちえについて、それぞれの経験に合わせて考えます。

たんぽぽのように、4月、新しい世界で今、子どもたちも色々な知恵を働かせて、生きているんだなと思っています。

ところで、この教材、記憶にある方、いらしゃいますか?

 

 

4/20(火)御幸辻、子安地蔵尊の藤

園長より|2021年04月20日 11時51分

藤の花が咲き始めると、少し寂しくなります。

もうずいぶん前のことですが、和歌山県橋本市、御幸辻の近くにある「子安地蔵尊」というところに見事な藤を夫と見に行ったことがあります。何とも言えない透き通るようなピンクや優しい紫の房が、池の周りを覆うように咲きそろっていました。田んぼに囲まれたのどかな地域、そのころは駐車場に止まっている車もそれほど多くはなく、ゆったりと見ることができました。

素晴らしい藤の花にしばらくうっとり、たくさんの写真を撮ったことが忘れられない思い出です。教職員研修のパワーポイントの一枚目に「先日、藤の花を見てきました!」と自己紹介で使ったことも懐かしく思い出されます。

 

5月、連休の頃に咲いていた藤の花。今年はいろいろな花が、先を争うように花開いています。そんなに急いでどうするの、もっとゆっくり過ごしましょうよと声をかけたくなりました。

一人で見る藤、少し寂しさを感じます。

4/19(月)マスク着用!手洗い励行!

園長より|2021年04月19日 10時55分

マスクの着用がすっかり普通になり、これまでにないくらい、丁寧に何度も手洗いをした1年でした。子どもたちも、当たり前のように、マスクを付け、部屋に戻れば手洗いをすることが身につきました。新しい出来事が生んだ良い習慣なのかもしれません。とはいえ、広がるばかりの感染にいまだ戸惑うばかりです。

令和3年度の幼稚園行事も、様々に工夫した見直しを余儀なくせざるを得ない状況が続いています。そんな中ではありますが、子どもたちにとっては園でのすべてが楽しいこと、新しいことです。ワクワク感を損なうことない保育をめざし頑張らねばと感じています。

今日は年中さんが朝から園庭遊具の使い方を学んでいました。「こうたいしてね。」「20数えたらかわるね。」

年少での経験を生かして、友だちとの関わり方を加えて学んでいまいた。これから深まる人との関わりは大切な学びです。真剣に話を聞く姿に成長を感じました。

  

「何もかもが新しい」そんな子どもたちの前向きな気持ちがあふれる幼稚園であること、誇らしく感じています。

 

4/16(金)🐘ぞうさんとくものす♪

園長より|2021年04月16日 12時48分

「♪ぞうさんとくものす」って順番に並びっこできますよね。

どんな歌ですか?教えてください!楽譜ありますか?

♪ひとりのぞうさん くもの巣に かかって遊んでおりました

あんまりゆかいになったので もひとりおいでとよびました♪でしょ!

一人ずつだと寂しいから、二人おいで、みんなおいでとかアレンジするといいよ。

なんだか素敵な時間です。尋ねる先生、応える先生のあったかい交流が微笑ましく思えました。

1年生を担任したとき、3人、5人と数遊びで使ったこともありました。何度も何度も繰り返し、あきることなく楽しめる、小さなころの特徴です。楽しくて豊かな保育、広がるのが楽しみです。

 

朝の職員室での会話です。

4/15(木)ツツジの蜜標(みつひょう)

園長より|2021年04月15日 10時57分

例年より早めの開花にびっくりのツツジ。花びらの中にヒョウ柄のような模様があること気付いておられましたか?この斑点は「蜜標(みつひょう)」と呼ばれています。

   

この斑点が、昆虫に蜜の在りかを教え、ツツジの思惑通りに花粉を運んでもらうよう、ガイド役をはたしているそうです。

いろいろ考えられた花のひみつ、知らないとそれまでですが、知ると花を見る目も変わります。

4/14(水)しようと思うことは・・

園長より|2021年04月14日 14時40分

 毎日の習慣の一つに、帰宅後の朝ドラのビデオチェックがあります。朝ドラではなく夕ドラですね。今は大阪が舞台の「おちょやん」を見ています。

 

先日終戦を迎えた主人公の千代が、自分を演劇に誘ったイプセン人形の家、ノラの言葉を繰り返し叫び続けるシーンがありました。

「私はただ、しようと思うことは是非しなくちゃならないと思っているばかりです。」

「何よりも第一に私は人間です。ちょうどあなたと同じ人間です。少なくともこれかそうなろうとしているところです。」

「しようとおもうこと」をもっていること、とても大事で素晴らしいことだと思います。社会の流れの中でなんとなく時が過ぎてしまっていないか、生きていることを十分に楽しめているのか、自問しました。時代が違うとは言え、今この時を精一杯大切に過ごしたいと改めて感じながら15分間を過ごしました。

女性が一人の人間として世の中に存在できていなかった千代の時代、この言葉の重さは、今よりとても重いものがあったのだろうと思います。

今、生きているということを存分に楽しんでほしいものです。

 

4/13(火)不思議の泣き声!?

園長より|2021年04月13日 09時54分

朝9時、登園が始まると同時に、聞こえ始める別れの泣き声。8日の始業式の日から玄関ホールで繰り広げられる別れの儀式です。

ところが、登園時間が終わり、玄関ホールから保護者の方々の姿が消える9時30分、突然静寂が訪れます。この世の終わりかと思わせるほど響き渡っていた声が、波が静かに引いていくように、聞こえなくなります。ピアノの音が、朝の始まりを知らせます。

昨年は6月に分散登園からスタートし、4月の始まりを初めて体験した私にとっては驚きの風景でした。

うちの人と分かれて一人で出発!

頼もしく成長した、年中・年長さん、さすがの姿です。

行ってきます!先生と一緒に保育室へ!

おはようございます!挨拶もしっかりできました!

家の人の姿が見えなくなると、幼い子どもたちもそれなりに切り替えることができるのでしょうか。それとも、これじゃ声は届かないとあきらめるのでしょうか。言葉にすることができない子どもの声を確かめてみたくなります。体全体を使って思いを伝えようとする子どもたちの姿、なんだか愛おしくなります。

4/12(月)蓮華(れんげ)畑

園長より|2021年04月12日 12時44分

美原区にある府立美原高等学校の裏にある小さな田んぼに、れんげの花が咲いています。薄いピンクの花が緑の葉っぱに包まれて、とても美しい風景です。

れんげは、マメ科の植物で根に窒素を固定させる根粒菌をもっています。土壌を肥沃にするため、化学肥料の無かったころは、田植え前、肥料として育てていたそうです。日本の原風景、大切にしたいものですね。

〈これは、園のプランターで咲くれんげの花です〉

今年の暖かさは、花を一気に咲かせるようで、ツツジも間もなく満開。桜の後しばらくして咲くハナミズキも道を白やピンクに彩っています。園に来る途中の藤棚も、薄紫に染まっています。

順番に時間をかけて花を楽しみたい季節。慌ただしく咲きそろうのは少しもったいないように思います。とはいえ、今しか楽しめない様々な花。花の名を知っているともっと楽しめますよ。

4/9(金)試練を越えて

園長より|2021年04月09日 12時31分

東京オリンピック水泳会場で開催されている「競泳日本選手権」。先日バタフライ決勝でトップゴールをした池江選手の涙に、心打たれました。彼女が過ごした2年の月日を想像すると胸に迫るものがありました。

2019年2月白血病と診断された水泳の池江選手。その時語った言葉の中に「神様は乗り越えられない試練は与えない、自分に乗り越えられない壁ははいと思っています。」というものがありました。目の前に現れた大きな壁につぶされることなく挑み続けた彼女の姿は、大きな感動を運んできました。

決勝ゴールでの涙は、命の輝きを改めて伝えてくれたようです。

  

園で輝く子どもたちです。