8/20(金)きりなしうた
ツクツクボウシの声が聞こえると、夏休みもあと少し。
この季節になると思い出すのが、谷川俊太郎さんの「きりなしうた」です。
谷川俊太郎さんと言えば、小学校6年生の国語の教科書に「生きる」という詩で出会った方も多いのではないかと思います。
生きる 谷川俊太郎
生きているということ いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すこと・・・
記憶のどこかにありますよねきっと?
〈いきる 谷川俊太郎/作 岡本よしろう/絵 福音館書店〉
「きりなしうた」はその名の通り、終わりなく続く詩です。
その繰り返しがたまらなく楽しくて、ほほえましくて、生意気で・・
また始まりの言葉が、この時期にぴったりなんですよね。
しゅくだいはやくやりなさい おなかがすいてできないよ
ほっとけーきをやけばいい こながないからやけません
こなはこなやでうってます こなやはぐうぐうひるねだよ
みずぶっかけておこしたら ばけつにあながあいている
ふうせんがむでふさぐのよ むしばがあるからかめません
はやくはいしゃにいきなさい はいしゃははわいへいってます
でんぽうってよびもどせ おかねがないからできないよ
ぎんこういってかりといで はんこがないからかりられぬ
じぶんでほってつくったら まだしゅくだいがすんでない
※しゅくだいはやくやりなさい おなかがすいてできないよ
長い詩にお付き合いいただきありがとうございます。
少し昔を思わせる掛け合いですが、口をついて出てくる詩です。
さて、みなさん、しゅくだいだいじょうぶですか?
元気に笑顔で過ごすことが、一番のしゅくだいです。よろしく!
8/19(木)つぶやき、いいね!
14日朝日新聞の「あのね」で紹介されていた子どもたちのなんともほほえましい「つぶやき」。
なるほどねと感心してしまいました。きっとおおみのっ子たちもこんなつぶやきたくさんあるんだろうなあ、聞き逃したくないなあと思いました。
◆ものしり・・確かに子どもたちは思っている以上に物知りなのかもしれません。
●夕方、コウモリがたくさん飛んでいるのを見て、お母さんが「コウモリはお空を飛ぶけど、鳥さんの仲間じゃないんだよ」と言った。「知ってるよ!オバケの仲間なんだよね」〈5歳〉
♡いいでしょう。そうそう、ついつい知識を与えてしまう大人ですが、こんな発想、今しかできない貴重な見方ですよね。賢い!
●暑さのせい?オレンジ色に変身したゴーヤ。大事に育てているお兄ちゃんが心配している。私が安心させてあげた。「日焼けしただけやから、大丈夫やで」〈8歳〉
♡なんて素敵な妹なんでしょう。大阪弁も完璧です。ところで、もも組前のゴーヤも日焼けしてるかな?確かめてみてください。
子どもたちの真剣なつぶやきは貴重です。今しかない上等の感性です。お家で「ん?いいね~」のつぶやきがあればぜひご紹介ください。職員室でお待ちしています!
いろんなことに興味津々!
ほら、つぶやいていそうな子どもたちがたくさんいます!
8/18(水)「昆虫すごいぜ!」は、すごいぜ!
8月14日(土)、たまたま見ていたテレビに登場したのが、着ぐるみ姿の「カマキリ先生」。
なにこれ?としばらく見ているとすっかり釘付けになっちゃいました。
2016年からNHKEテレで放送されている「香川照之の昆虫すごいぜ!」という番組でした。
「香川照之ってとても有名な俳優・歌舞伎役者ですよね~」と驚きながら、その昆虫愛に溢れる画面にさらにびっくり!虫好きの子どもたちにはきっとぴったりです。
毎日のように「園長先生、ほら、すっごい大きなダンゴムシ捕まえた!」とか「セミ!これオスだよ!」とか、私には全く区別がつかないのですが、顔近くにまで寄せて嬉しそうに見せてくれる子どもたちの姿があります。この知識、すごいぜ子ども!です。
〈先生と一緒にセミ取りに夢中な子どもたちの姿〉
私はといえば、とても申し訳ないのですが、少し離れて!「ほんとすごいね!」と声をかけつつも、「あらま、ちょっと近づかないでくださいませ・・」と心で叫び、へっぴり腰で共感していました。が、しかしこの番組を見て、猛反省です。
健気に生きる姿、知ることはとても大事なことですよね。生き物の素晴らし姿、とくとご覧あれです。
テレビのコマーシャルではないのですが、放送予定が示されていたのでご紹介しておきます。
8月21日(土)14:30~16:28
8月28日(土)14:30~16:44 いずれもNHKEテレです。
園庭でよく見かけるセミ探検隊の姿です。
雨が続く今週は、なかなかセミも鳴きません。
昨日、なんと今夏初のツクツクボウシの声を聴いてしまいました。
夏もあと少しで終わりです。
8/17(火)世界一美しいぼくの村
『世界一美しいぼくの村』これはアフガニスタンにあるパグマンという村のことです。
昨日、アフガン政権崩壊のニュースを聞いて一番に思い出した、忘れられないお話です。
これは小学校国語の教科書4年生(東京書籍)の教材としても取り上げられている物語です。
※堺市では光村図書を採用しているため、この教材は今使っている国語には掲載されていません。
『せかいいち うつくしい ぼくの村』
小林豊/作・絵 〈ポプラ社〉
スモモやサクランボがたわわに実る自然豊かな美しい村パグマン。
主人公のヤモが住むアフガニスタンの村の風景から始まります。
美しい色合いの絵にうっとりです。
教科書でも大きな挿絵を見ることができますが、やっぱり絵本にはかないません。
さて、まだ幼いヤモですが、戦争に行ってしまったお兄さんの代わり、初めて父と一緒に家でとれた果物を街に売りに出かけます。
街の様子、バザールの様子が活き活きと描かれています。
無事初めてのお手伝いが終わり、果物を売ったお金で、真っ白な子羊を一頭買います。
幸せな時間が二人に流れます。
戦争に行った兄さんはきっと春になれば帰ってくる!
そう信じて、春を待つヤモ。
ところが・・・
最後のページの一文が、すべての音を消し去ります。
小さな子どもたちには少し難しいお話ですが、ぜひ読んで聞かせていただきたい一冊です。
感じるしかない結末。
何を感じたか、伝えられる子どもであってほしいと思っています。
同じ作家の絵本です。
続けて読まれるといいですよ。いかがでしょう。
8/16(月)夏のおすすめ(15)
『さかさまたんけんたい』
すずきみほ・作 〈偕成社〉
ふみちゃんが、なんだか変なポーズでウロチョロ・・・
この姿って、ブリッジ!
さかさまで景色を見ると・・なんと、いつもと違う景色に変身!
おもしろくってやめられません!
どうなっちゃったのでしょう?
さかさま、さかさまたんけんたい。
やってみたくなりますよ!
ぜひ挑戦してみてください!
そうそう、ところで、みなさんブリッジできますか~
ほら、へびにきりん。くらげにカメレオン!
あらら、プリンも!見つかりましたか?
気になる方は、本を借りて読んで・・いえいえ、見てください。
今日紹介した本は、1学期ばら組さんで一番人気の絵本。
もちろん教えてくださったのは、高橋先生。
ありがとう!あ~楽しかった!
8/13(金)ごちそうさま!緑のカーテン
もも組前で大活躍だった緑のカーテン。
楽しみにしていたゴーヤが無事成長。
感謝の思いを込め一本、有難く頂戴いたしました。
レシピは「ゴーヤとカニカマのゴマ油炒め」です。
ほら、彩りよくおいしく出来上がりました!
作り方は以下の通りです。
1 ゴーヤを半分に切り、中のワタを取り、2㎜ぐらいの薄切りにします。
2 薄切りにしたゴーヤに塩を一つまみもみこみ、歯ごたえが残るぐらいに茹でます。
3 茹でて軽く絞ったゴーヤをゴマ油でいためます。
4 手でさいたカニカマを入れ、醤油(だし醤油もOK)を振りかけ火を止めます。
5 最後にかつお節をいれ、軽く混ぜて出来上がりです。
調味料等の分量は適量です。それぞれのお好みでどうぞ・・・
ゴーヤの苦みがほんのり残り、色鮮やかな一品です。
年長さんが育ててくれた、ゴーヤ、おいしくいただきました。
ごちそうさまでした。
8/12(木)夏のおすすめ(14)
『まゆとりゅう』〈福音館書店〉
富安陽子/作 降矢なな/絵
「立秋」を過ぎたばかり、暑さはまだまだ続きますが、こちらは「春」の始まりのお話です。
そうなんだ、あの待ち遠しい「春」はこうしてやってくるんだ。
知るとちょっと嬉しくなります。
そうそう、竜にもその子どもにもきっと会いたくなります。
やまんば母さんとまゆの優しくてあったかいお話です。
「やまんばのむすめまゆ」のお話、シリーズで楽しめます。
まゆファンたくさん誕生しそうですよ。
「まゆとおに」は天真爛漫なまゆに手玉に取られる鬼さんの姿、楽しめますよ。
だって、やまんばのむすめですからね、まゆは・・・
まゆを紹介してくれたのは、やまんばかあさんにも負けない頼りになる吉田先生です。
なんだか先生たちのおすすめの本って、先生の姿が映っている気がしませんか?
自分では見つけられなかったたくさんの本、先生たちにたくさん教えていただきました。
感謝!
8/11(水)夏のおすすめ(13)
『もりのかくれんぼう』
末吉暁子/作 林明子/絵 〈偕成社〉
お兄ちゃんと遊びに出かけたけいこちゃん。
本当は「かくれんぼ」がしたかったのに、お兄ちゃんは知らんぷり。
かけっこしていた帰り道、けいこは森の中に・・・
秋の森の中、出会った男の子の名前は「かくれんぼう」
不思議な世界が広がります。
さて、けいこはどうなっちゃうのでしょう?
8月7日は二十四節気「立秋」。秋たつ日です。暑中見舞いが残暑見舞いに変わります。
雲の様子もモクモクとした夏の雲から刷毛ではいたような秋の雲に変わります。
秋の景色が広がる森の中。絵本から秋の香り味わってみてください。
秋の入り口絵本を紹介してくれたのは、川口先生です。
職員室に会いに来てくださいね。
8/10(火)夏のおすすめ(12)
『ちょっといれて』
さとうわきこ/作・絵〈偕成社〉
暑い日が続いています。もう立秋を迎え、暦の上では秋の入り口となっているのですが・・・
暑さの本番はこれから、日陰は何よりもの休憩場所です。園庭のピンクのテントも大人気!
優しいおばあちゃんが一人、木陰で本を読んでいると、次々に動物たちが涼みにやってきます。「ちょっと、ちょっと」どんどん日陰を奪っていく動物たち・・・
あらら、優しいおばあちゃんはどんどん日向に追いやられてしまいます。
「ゆずりあう」そんな姿がほっこりして、大好きというのは大森先生。
なんだか大森先生の姿と重なるおばあちゃんです。
はてさて、その後満員になった木陰はどうなっちゃったのでしょうか?
読んで確かめてみてください。