11/20(水)言葉の力🌏
詩人の谷川俊太郎さんが亡くなられました。彼の詩は、わかりやすい言葉で、シンプルに語られているものがたくさんありました。どんな年齢の子どもたちにもなじむ言葉。練られているのに、わかりやすい、とても素敵な響きをもったものでした。
授業で取り上げた詩は限りなくたくさんあります。1年生なら言葉遊びにもなる「かっぱかっぱらった かっぱらっぱかっぱらった とってちてた」「このこのこのこ どこのここのこ このこのこののこ たけのこきれぬ」
〈谷川俊太郎/作 瀬川康男/絵 福音館書店〉
リズミカルな言いやすさに、繰り返し言ってみたり、それだけ早く言えるかを競ってみたり、いったい何のことを言っているのか、どこで切るとわかるのかみんなで考えてみたり、話し合うことが楽しくなります。
「意味はなくともただ、楽しい!」言葉との出会いにはとても大切な条件だと思っています。
小学校6年生の教材に「生きる」という詩がありました。
生きているということ いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること あなたと手をつなぐこと・・・
自分が持ち合わせている言葉を使って、今の思いを伝えることができるって素敵なことですよね。うまく伝えられなくて、悩むこともあるかもしれませんが、それも楽しめるといいんだと思います。
誰もが知っているこのお話、翻訳者としても活躍されました。
〈レオレオニ/作 谷川俊太郎/作 好学社〉
俊太郎さん、たくさんの言葉をありがとうございました。
じゃあね、いってらっしゃい・・・
11/20(水)秋📚ちゅうしゃなんかこわくない💉
11/19(火)秋📚オレ カエルやめるや🐸
11/18(月)秋📚ひみつのおかしやさん🍰
森のおくにある、3びきのねずみのおかしやさん。いつも小さなお客さんで大にぎわいです。
〈いしいみえ/作 Gakken〉
3びきの夢は、お菓子でみんなを元気にすること。そんなお店にある秘密は、金色の「ひみつのかぎ」。春・夏・秋・冬の年に4回だけ、買ったお菓子に入っているんだそうです。そのかぎを手に入れると・・・
おいしそうなお菓子が挿絵にもいっぱい。なんだかうれしくなっちゃいます。
「おいしくなあ~れ!おいしくな~れ!」
3びきの願いのこもったクッキーにゼリーにタルトにマカロン・・・幸せなお話読んでみませんか?読めば、きっと、ラッキーなお客様になってみたくなりますよ。
絵が得意な中野先生のおすすめです。
「誰かのお祝いができるってとっても嬉しいな」と話す3びきのねずみも素敵ですね。
11/15(金)秋📚おばあさんのすぷーん🥣
おばあさんが大切に使っていたピカピカのスプーン!ある日、からすがとってった。あらら、大変!
〈神沢利子/作 富山妙子/絵 福音館書店〉
のんきなからすは、お宝のスプーンを隠したことを忘れてしまいます。木の上に隠されていたスプーンは、落っこちて雪の中。それをひろったねずみが3匹。でぶちん、やせっぽ、ちびすけは、スプーンをそりにして遊び始めます。たどりついたのは、あのおばあさんのうち。
くるくる回って、元に戻ったスプーンにちょっとほっこり心が温かくなりました。
ちょっと不思議な物語に心奪われて楽しんだと教えてくれたのは、吉田先生。何度も繰り返してお読みください。
ラストページは、スープをいただくおばあさんの家の窓から見えるからすの姿。ぐるぐる回る関係が面白いですね。
作者の神沢利子(かんざわとしこ)さんは、「くまの子ウーフ」の作者でもあります。その昔、小学校国語科2年生の教材として採用されていました。覚えておられる方、いらっしゃるかな?
〈ポプラ社〉
11/14(木)秋📚ちょきちょきブロッコリーさん
いつも食べている野菜たちの髪型(?)がどんどん素敵に変身していきます。おしゃれに目覚めたなすび君もかたい髪を変えたくて、ブロッコリーの床屋さんに行きました。
なすびくんがお父さんとお母さんに「ぼくかみがたかえたいなあ」と相談を始めました。
〈ふくだじゅんこ/作・絵 PHP研究所〉
とうもろこしくんも、はくさいちゃんも、りんごちゃんもダイコンさんもどんどん素敵に変身!ところが、かたいかたいなすびくんの髪にはブロッコリーさんも大苦戦。
さて、なすびくんの夢はかなったのでしょうか・・・
身近な野菜たちの楽しいお話で、野菜を好きになるかもしれませんよ。
この本を選んでくれたのは星山先生。おしゃれしたい気もち、大事にしたいですよね。
11/13(水)友だちの作り方?!👧
11/13朝日新聞朝刊「折々のことば」より
保育園に通い始めた子どもがまず学ぶこととして「友だちの作り方スキル」について書かれていました。
「共感・根気・感受性は、個人の才能や素質ではなく、これらは練習すべき技術だ」というのです。つまり、人格ではなく問題に焦点を当て、それを解決するために磨くべき技術を学ばなけらばならないということなのでしょう。
幼稚園でも、生きる技術を学ぶことはとても大切で必要なことだと思っています。人とのかかわり方は、子どもの頃から大人になっても学び続けるしかないものです。
〈はて?二人は何を話しているのでしょうね〉
例えばこの言葉は、どんなふうに人に届くのかと、想像する力も必要です。嫌な思いをさせてしまうことはないだろうか、自分だったらどうだろうとあれこれ考える中で人に伝える言葉の選び方を学んでいくのだと思っています。
〈元気な二人、楽しさが全身からあふれ出ています〉
また、そうか今悲しい時なんだとか、なんだかうれしそうだな、よかったねと、友だちの思いに寄り添うことも、難しいけれど持っていてほしい心のありようです。
集団で生活をしていると出会う様々なかかわり。その中でしか獲得できない尊い力です。
そんなことを心にとめた保育でありたいと、今、強く感じています。
11/13(水)秋📚きれいなはこ🐶🐱
わんちゃんとねこちゃんが、きれいな箱を取り合って、ケンカが始まってしまいました。
〈せなけいこ/作・絵 福音館書店〉
ねこちゃんはひっかき、わんちゃんはがぶっとかみつきます。すると、ねこちゃんはツメがのび、わんちゃんは口が大きくなり、最後はお化けの世界に連れられちゃいます。
山本先生が子どもの頃、ドキドキしながら見ていたそうです。こんな風にならないようにとお家の人が読んでくれたんでしょうね。
けんかしちゃうと、大変なことになっちゃうよを伝える絵本。一度読んでみませんか?
〈福音館書店〉
「ねないこだれだ」や「おばけのてんぷら」など、いまも読み継がれる絵本を数多く手がけた絵本作家のせな けいこさんは、10月23日、92歳で亡くなられました。なんだかちょっと寂しくなりました。
〈ポプラ社〉