8/12(金)夏が来た!おすすめ絵本(13)
東北地方、青森県・秋田県では、今大雨に見舞われ大変な被害が出ています。
自然の猛威に人はなすすべもなく、自らの身を守ることさえ危うくなります。
昔話のような絵本ですが、心にずしんと重く残った記憶があります。
「ひさの星」を紹介します。
《斎藤隆介/作 岩崎ちひろ/絵 岩崎書店》
むかし、秋田の北のはずれ、かづのというところに、ひさというおなごわらしがおってなあ。
このひさは、なんにもしゃべらん、むくちなおなごわらしであった・・・
ハイハイしていたぼっこを、大きな黒犬からまもって、けがをしても、だまったまま。
自分からは何にも言わないそんな静かなおなごわらしのひさ。
夏の大雨の後、蛍を取りに行った政吉を川から救ったあと、ひさの姿は・・・
切なくて、なんとも言葉にできない思いが溢れるお話です。
ちひろさんの、はかない色合いの絵も「ひさ」にぴったりです。
野村先生おすすめの一冊。
斎藤隆介さんの作品は、ちょっと考える絵本です。
年長さんにぴったりかもしれませんね。
「モチモチの木」は、小学校国語の教科書教材でもよくとりあげられていました。
ほかにも「花さき山」「半日村」「ベロ出しチョンマ」もおすすめです。
滝平二郎さんの版画の挿絵も印象的です。
8/10(水)夏が来た!おすすめ絵本(12)
お気に入りの作家さんの作品を片っ端から読んでみる、そんな本の選び方もあります。
今日紹介するのは、そんな、ちょっと気になる作家・岡田よしたかさんの作品です。
絵本あるあるですが「ありえへん!」満載、子どもたちはその「なんかわからんけど、おかしいやん!」にはまるようです。
「おとうさんがねるときは」は、そんなお話です。
登場するのは背の高いお父さん。背が高いので、寝るときは家から足がはみ出してしまいます。いやいや、ベットからはみ出すのはありですが、家はないやろ!突っ込みどころ満載です。
《こどものとも・年少版2021年9月号/福音館書店》
岡田さん特徴はもう一つ、大阪弁を駆使(?)した作品。
「うどんのうーやん」「ちくわのわーさん」《ブロンズ新社》
薄れつつある、ええかんじの大阪弁!
大阪弁が苦手は方は読み聞かせに苦労するかもしれませんが、だからこそお愉しみいただきたい作品です。どうぞ!
8/9(火)夏が来た!おすすめ絵本(11)
8月に入って、あっという間に今日は9日。
7日の立秋が過ぎたのので、ご挨拶は「残暑お見舞い」となりますが、まだまだセミも元気です。
突然の激しい雨にも驚かされますが、夏を存分に楽しまなくっちゃもったいない!
今日はなんと、髪を切らない男の子?のお話です。
とりあえず、表紙の絵だけで十分楽しい!どうなってるの?
《山西ゲンイチ/作 偕成社》
だって、こんもりくんって、こんな頭になってるんです。
頭が大きい?いえいえ、髪の毛がいっぱい?
髪を洗うのが嫌いで、一度も髪を切らなかったらこんな楽しいことになったそうです。
えっ、どんなに楽しいかって・・それは読んでのお楽しみです。
服を着たり脱いだり大変そう・・不思議はいっぱい広がります。
「ありえん!」がいいんですよね~
はてさて、最後はどうなっちゃうのでしょうか?
子どもが喜ぶこと間違いなし!高岡先生イチオシ絵本です。
8/8(月)夏が来た!おすすめ絵本(10)
8/5(金)夏が来た!おすすめ絵本(9)
8月に入って一週間が過ぎました。
夏休み楽しめていますか?
あまりに暑くて、外遊びも大変ですが、日陰や水を上手に使って快適に過ごす工夫をしてくださいませ。
少し涼しくした部屋での読み聞かせは、いかがでしょうか?
さて、おすすめ絵本は9冊目です。
今日はお弁当の人気者ウインナーが主人公です。
大美野幼稚園のお弁当日は水曜日。
たこさんウインナーが逃げ出しちゃうお話です。
《林 大林/作 西村敏雄/絵 ひさかたチャイルド》
たこさんはどこだ!!
探すの大好きな子どもたちは大盛り上がりです。
朝起きると、連れ去られそうになったふたごのたこたこウインナー。
お箸を逃れて、ツルリーン!
とこたことこたこ・・・あれ?
ほら、どこに隠れたかわかりますか?
あちらこちらに逃げたウインナー、最後に逃げ込んだのは・・・
いったいどこだったと思いますか?
二学期最初のお弁当日は、たこさんウインナーで決まりですね。
食べるの大好き!いちご組田名部先生イチオシ!の一冊です。
8/4(木)さよなら、桜 🌸
大美野幼稚園、本園から少し離れた場所にある新運動場。
1985年(昭和60年)に購入しそれ以来、入り口にある大きな桜は入園式の写真スポットとしても人気のある場所でした。
ところが、昨年、大きな桜の根元に大量に木くずが発見されました。
堺市からの情報で知らされていた「カミキリムシ」被害のようでした。
木くずの発見から間もなく、葉が枯れ、木の傷みが顕著となり、あきらめざるを得なくなりました。
傷みが進み、倒れる前に伐採を決断し、夏休みに入った7月23日、業者に依頼し伐採いたしました。
木の幹は、すっかり空洞になっていました。
37年の長きにわたり、幼稚園を華やかに彩ってくれていた桜とのお別れでした。
春、園児や近隣の方々が楽しみに待っておられた桜の開花。
来年はないのかと思うと残念でなりません。
無くなった桜の場所には、次の世代を飾ってくれる植樹を考えていきたいなあと思っています。
8/4(木)夏が来た!おすすめ絵本(8)
遠足!と言えばバス!
バスと言えば、運転手さん!?
あれ?このバスには・・・運転手さんがいません。
《藤本ともひこ/作 鈴木出版》
が、しかし、バスがおしゃべりしちゃいます。しかも語尾は全部「~バス。」
これまた、ありえない!が楽しくて、今すぐにでも遠足に行きたくなっちゃいます。
最後は「とっぴんぱらりんんのおなかぽんぽん ごちそうさまでした」でおしまい。
読んでくれている人の膝に乗ってゆらゆら揺られながら読んでいると、一緒にバス旅行が楽しめちゃいます。
いただきバス!は飯田先生のイチオシ!
大好きな作家さんのサイン入りのこの絵本は宝物だそうです。
「いただきバス」には「いもほりバス」「おつきみバス」「おしょうがつバス」とバスシリーズがたくさんあります。
8/3(水)夏が来た!おすすめ絵本(7)
先日紹介した「はじめてのキャンプ」と同じ作者の作品です。
絵本好きなら必ず知っている「こんとあき」
遠い「さきゅうのまち」に住むおばあちゃんちから、あきを守るためにやってきたぬいぐるみのこん。
赤ちゃんの頃からずっとそばで見守ってきたこんはすっかりぼろぼろに・・・
直してもらうため、こんとあきは二人で汽車に乗って「さきゅうのまち」をめざします。
《林明子/作 福音館書店》
夏休みと言えば、「おばあちゃんちにいく」が当たり前の時代がありました。この3年はそんな帰省もままならなくなりました。ましてや子どもとぬいぐるみでなんてありえません。
この冒険がいいんですよね。
子どもたちはきっと胸弾ませてお話に引き込まれていきます。
さて、二人は無事におばあちゃんにあえるのでしょうか?
柴田先生イチオシのこの本は、お子さんに毎晩せがまれて読んだ思い出の一冊だそうです。
ところで、林明子さんの作品には、いつもちょっとした遊びが隠されているそうです。
この絵本にも「はじめてのキャンプ」のなほちゃんがホームの向いに立っていたり、チャップリンや不思議の国のアリス、そうそう、さむがりやのサンタのおじいさんも、腕を組んで電車に座っていたりするんですよ!
秘密探しもお楽しみください。
8/2(火)夏が来た!おすすめ絵本(6)
2022年2月24日始まった、ロシアのウクライナ侵攻。
今もまだ、続く悲しいニュースです。
あたりまえと思っている「へいわ」
「へいわってどんなこと」を子どもたちと一緒に考えてみませんか?
《浜田桂子/作 童心社》
大好きな歌が歌えること。
嫌なことはイヤだって一人でも意見が言える。
悪いことをしてしまったときは、ごめんなさいってあやまる。
思いっきり遊べる!
へいわってぼくが生まれてよかったっていうこと。
きみが生まれてよかったっていうこと。
そしてきみとぼくは、ともだちになれるっていうこと。
今、ここにいる自分の生活が本当はとっても尊いということを感じることになるかもしれません。
幼くてもわかることたくさんあります。
今だからこそ!青組髙橋先生イチオシの絵本です。
戦争の場面も出てきますが、怖がるのではなく正しく知っておいてほしいと思います。